ふるさと納税だったり積立NISAだったり、なんとなんく分かるけど、それらを始める以前のお金のことが知りたいんです!という人におすすめ。
本の内容
サブタイトルに『「自然に貯まる人」がやっている50の行動』とあるこの本は、
貯蓄とは因果関係がありそうでなさそうな「日々の行動」と「貯蓄の効率性」との相関性をお金の専門家であるFPの視点から読み解いたもの
「お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか」はじめに より抜粋
で、20年以上FP(ファイナンシャルプランナー)として活躍する黒田尚子さんが、どうすればお金が貯まるのかの考え方を分かりやすい言葉で表現している。
特に育児中の家庭におすすめ
お金を貯めるといっても、独身なのか結婚しているのか、育児のあるなしは?などライフステージによってやりくりは大きく異なる。こちらの本は6つの章に分かれており、以下のようなカテゴリーになっている。
- 日常生活編
- お金の使い方編
- お金の増やし方編
- 備える編
- ライフイベント編
- 人間関係編
もちろん、誰が読んでも当てはまることがどの章にも書いてある。特に第1章の「日常生活編」は、本屋で立ち読みしてでも頭に入れておくといいと思った。ちなみに、私は第1章を立ち読みして本の購入を決めました。
ただし、内容の一部には、結婚している人向けの項目や、老後のことを考えてのアドバイスもあったので、すべてが今現在の自分自身に当てはまらない人もいるだろう。
出費がかさむライフイベントのひとつに「教育」がある。こちらの本でも教育に対してのお金の考え方が載っており、教育を乗り越えての老後資金…と考えると、結婚していて子どもがいる(子どもがほしい)家庭に特におすすめの本だと思った。
お金を貯めるには
- 自分の状態を知ることが不可欠
- 将来どうなりたいか決めることが大事
- どう行動するか、そして行動あるのみ
うん……。当たり前といえば当たり前だし、お金のことに限った話でもないなとも思うけど。日常生活もお金に関することもどこかでつながっていて、何事も大切なことの大枠は変わりないのでしょう。
3つにまとめるとすごく大げさな感じもする。ただ、この本では「部屋は片づけていた方がお金が貯まる」とか「冷凍庫に保冷剤がいっぱいあるとお金は貯まらない」とか、状態を知ることのハードルが低い。
部屋や冷凍庫を見れば、もしくは日ごろの行いを振り返れば、いま自分が置かれている状況がすぐに確認できる。もちろん「なぜか貯まりにくくなるのか」の理由も書いてあるので、行動を改めようという気持ちにもさせてくれる。
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